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Connoisseures Club
最新レポート レポート過去ログ クラブ紹介
第121回Connoisseures Club
お題 「50度未満のカスク」
開催日 2009年1月25日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドピティバイク197926年45.9%ダンカンテイラー
2スペイサイドダラスデュー197546.5%モダンマスターズ
3スペイサイドダラスデュー197530年46.9%シグナトリー
4ローランドリンリスゴー197529年48.7%シグナトリー
5スペイサイドグレンクレイグ No.104.7197432年49.4%ソサエティ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「低アルコール度数の長期熟成の50%UNDER」である。
  以前のテーマで「アルコール度数が高いと美味いか」の逆で「アルコール度数が低くても美味いか」をテーマとしている。
  結論からいえば、度数が低くても美味いが、やはり香りの立ちが遅かったり、軽いイメージがあるのは隠せない。どこか枯れた印象を持ってしまうのである。
  もちろん、25~30年熟成のモルトなので美味くないわけがないが、驚くような個性もないことは確かである。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] ダンカンテイラー ピティーバイク オーク
1979-2005 cask.no5632 084/256 26年 45.9%
【 香り 】
軽くエステリー。軽いピートを感じる、いがいがとした香り。北ハイランド系の香り、それも枯れたものである。
しだいに酸味やエレガントな香りが立ってくる。

【  味  】
高価なフルーツの饗宴。次から次へと、さまざまなフルーツがでてくる。
[ NO.2 ] モダンマスターズ ダラスデュー 1975 46.5%
【 香り 】
軽くエステリー、エレガントでスイート。極めて上質のフルーツ香。

【  味  】
あっさりとしたフルーツ、やや枯れた味わい。砂糖水のように感じるときもある。
[ NO.3 ] シグナトリー ダラスデュー シェリー
1975-2006 cask no.1493 142/184 30年 46.9%
【 香り 】
トップノートはエステリー。ややひねた香りを感じる時もある。軽いピート香。上品でバランスした個性、しだいに甘さとバニラ香を感じるようになる。

【  味  】
枯れた、絶妙のピート。わずかだが熟成由来のウッディーな含み香。じっくりと呑み直してみたい酒である。
[ NO.4 ] シグナトリー リンリスゴー
1975-2005 cask no.96/3/38 152/343 29年 48.7%
【 香り 】
ややひねたトップノート。しばらくすると枯れた熟成香が立ってくる。さらに時間を経ればトロピカルフルーツが現れる。香りの数が多く、長い時間楽しんでいられる。

【  味  】
わずかなピート。ドライで甘さが非常に少ない。
[ NO.5 ] SMWS 104.7 グレンクレイグ 1974-2006 32年 49.4%
【 香り 】
青空のように澄んで爽やかな香りだ。みずみずしいフルーツ香。

【  味  】
ライチの含み香。さらにトロピカルフルーツがたくさん現れる。熟成感も十分でウッディーな味わいが素晴らしい。
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第122回Connoisseures Club
お題 「ノースポート」
開催日 2009年2月22日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ハイランドノースポート198024年58.0%スペイサイド ディスティラー
2ハイランドノースポート198124年58.0%ダンカンテイラー
3ハイランドノースポート197629年58.2%シグナトリー
4ハイランドノースポート197625年58.6%マキロップスチョイス
5ハイランドノースポート197920年61.2%レアモルトシリーズ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ノースポート」である。
  東ハイランドの蒸留所のひとつであり、もちろん閉鎖蒸留所である。東ハイランドのモルトといえば、これといった特徴がなくハウススタイルも曖昧な印象が拭えず、そのためか閉鎖されている蒸留所も少なくない。
  ノースポートもそんな無個性の蒸留所のひとつと考えていた。今回テイスティングをして、印象をくつがえすようなことはなかったが、モルトの出来は悪くない。 いやむしろ通好みの渋いモルトといってよい。こんなモルトが出来るのであるから、取り壊されたのは残念でならない。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] スコッツ セレクション ノースポート 1980-2004 58%
【 香り 】
ドライでシャープ、香りの立ちが遅い。香りがひらいてくるとフルーツが多数あらわれる。軽いピートが感じられるがすぐに消えてしまう。
しばらくすると酸味と甘みが広がるようになる。

【  味  】
フルーティーかつ熟成を感じるあじわい。ウッディで軽い酸味をともなう。味の数は少なくはないが、どれも弱いものだ。
[ NO.2 ] ダンカンテイラー ノースポート オーク 1981-2005 cask no.774 188/620 24年 58%
【 香り 】
ややひねたトップノート。すぐにエレガントに変身する、繊細な香りだ。しだいに軽くはあるがトロピカルフルーツの香りが立ってくる。
さらに時間をおけば、軽いキャラメル香とジンジャエールの香りがあらわれる。

【  味  】
ややアルコール感が強い。フルーティーかつ熟成由来のウッディーな含み香が素晴らしい。
[ NO.3 ] シグナトリー ノースポート 1976-2006 cask no.3886 157/222 29年 58.2%
【 香り 】
エレガントでさわやか。上品な熟成感、ただし軽いものである。酸味と甘い香りがバランスしている。奥には上質な木の香りも感じられる。

【  味  】
まず、ひねた香りを感じるが、すぐに爽やかなフルーツにかき消される。ライチの香りが特徴的だ。さらに熟成由来のウッディーな味わいが広がる。
[ NO.4 ] マキロップチョイス ノースポート 1976-2001 58.6%
【 香り 】
弱いトロピカルフルーツのトップノート。フルーツは上質で、いつまでも香りで楽しんでいられる。

【  味  】
酸味と軽いにがみ。1960年代後半に蒸留されたモルトによくある苦味だ。しだいに熟成感が現れ深みが増すが、フルーツ感も悪くない。
[ NO.5 ] レアモルト ノースポート 1979 bottle no.0986 20年 61.2%
【 香り 】
まず熟成感を感じる。その後、酸味を伴ったさまざまなフルーツが現れる。時間がたてば、それはさらにトロピカルなものに変わってくる。

【  味  】
熟成由来の苦味を感じる。フルーティーではあるが渋い熟成感も素晴らしい。じっくり味わえば味の数は多いと感じるだろう。
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第123回Connoisseures Club
お題 「スキャパ」
開催日 2009年3月22日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1オークニースキャパ198918年54.2%スコットモルト販売
2オークニースキャパ198915年54.4%マキロップスチョイス
3オークニースキャパ197728年59.4%ダンカンテイラー
4オークニースキャパ198915年60.0%エイカーダイク
5オークニースキャパ198222年57.9%チーフテンズ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「スキャパ」である。
  オークニー島の蒸留所といえばハイランドパークがあまりにも有名であるが、それに隠れてもう一箇所スキャパ蒸留所がある。
スパイシーかつドライな印象のモルトと記憶していたが、今回の5本もそんな印象であった。
  特に特徴という特徴がないモルトではあったが、出来自体は悪くない。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] スコッチモルトセールス スキャパ 1989 18年 54.2%
【 香り 】
トップノートはエレガントでドライ。すぐさまフルーティーな香りが立ってくる、爽やかなフルーツだ。軽くミントも香る。
しだいに香りはまったりとして濃厚に変化してくる。熟成由来のキャラメル香が素晴らしい。

【  味  】
まずウッディな熟成感が広がる。ドライではあるがじっくりと向き合ってほしいモルトだ、時間とともに味の数が増えてくるのだから。
[ NO.2 ] マキロップチョイス スキャパ 1989-2204 bottle no.199 54.4%
【 香り 】
ややくさみのあるトップノート、しかしそれはすぐに消えていく。しだいにベリー系のフルーツが香り、さらにババナの香りも。その香りは時間とともに濃く甘く変化していく。

【  味  】
ややアルコール感が強い、ドライ。にがみやピリピリ感があるが、邪魔になるほどでもない。
[ NO.3 ] ダンカンテイラー スキャパ オーク 1977-2006 cask no.2832 95/186 28年 59.4%
【 香り 】
トップノートは灰臭い香り。ドライで水っぽい、しだいに酸味とともに繊細で上品に変化していく。わずかにアルコール感がある。

【  味  】
ドライではあるがフルーティー。甘いふくみ香もある。やや味の数が少ない。
[ NO.4 ] アーカダイグ スキャパ 1989-2004 60%
【 香り 】
軽い香り、わずかに臭みがある。しだいに酸味とともに、まったりとふくよかな香りとなる。

【  味  】
花のようなふくみ香。ドライでややアルコール感が強い。やや硬く、あと少しの熟成が必要。
[ NO.5 ] チーフテインズ スキャパ シェリーカスク 1982-2005 cask no.550 22年 57.9%
【 香り 】
こってりとした印象。シェリー樽由来の香り、硫黄の香りがあるが嫌味にならないぎりぎりのものだ。しだいに甘みと酸味が強くなる。
シェリー樽熟成の良い面、悪い面の同居した香りである。

【  味  】
ピリピリとスパイシーな個性。味にシェリーの嫌味は無い、リフィルシェリー樽熟成か。香りに較べると味の数は少ない。
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第124回Connoisseures Club
お題 「カリラ」
開催日 2009年4月26日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アイラカリラ8年59.8%オフィシャル
2アイラカリラ198127年53.8%ダンカンテイラー
3アイラカリラ198324年54.3%
4アイラカリラ197925年58.4%シグナトリー
5アイラカリラ197423年60.0%キングスバリー
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「カリラ」である。
  カリラ、いわずと知れたアイラモルトのビッグネームだ。会においても何度となく登場している蒸留所である。
  今回は長熟でピートは弱くなるかがテーマであったが、半分正解で半分不正解といったところか。
香りのメモをみるとピートの文字は一回しか出てこない、がしかし味には明らかにピートの文字が個性として記されている。
ピートを焚いたモルトでも熟成を経れば、ピート一色といった個性では無く、樽香、フルーティーさ、エレガントな香りな複雑さがあらわれ、味わい深いモルトに仕上がることを再認識した。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] オフィシャルボトル アンピーテッド カリラ 8年 59.8%
【 香り 】
トップノートはフルーティー、ミントの香りも。香りの立ちは遅い。しだいにいがいがした香りが出てくる。軽い酸味とハーブ、奥には甘い香りも。

【  味  】
軽いピート。うまみ成分を感じる。熟成由来の苦味を感じる時もある。
[ NO.2 ] ダンカンテイラー カリラ 1981-2008 cask no.2932 420/502 27年 53.8%
【 香り 】
フルーティーで色彩感豊かな香り、酸味が心地よい。しだいにバニラ香が強くなる。非常にエレガントな印象。

【  味  】
味もエレガントである。ピートは強く感じるが、酸味と甘みがあり味わい深い。ピートは強いが、ピートだけに支配されないモルトといえよう。
[ NO.3 ] ブラッドノック蒸留所 会員限定ボトル カリラ ホッグスヘッド 1983-2008
bottle no.4809 149/253 24年 54.3%
【 香り 】
トップノートは軽くヌカの香り、次にピートを感じる。すぐにヌカは消え去り、ミント系の上品な香りに変化してくる。

【  味  】
中程度のピート、極めてシャープなピートだ。ピートだけの個性ではなく、フルーティーな味わいも素晴らしい。
[ NO.4 ] シグナトリー カリラ ホッグスヘッド cask no.04/795 93/243 1979-2005 25年 58.4%
【 香り 】
軽いヌカの香り。まったりと濃い香りで深みを感じる。やや重い印象ではある。

【  味  】
中程度のピート。ピリピリと刺す、アルコール感が強い。
[ NO.5 ] キングスバリー カリラ バーボンカスク cask no. 12618 1974-1998 23年 60%
【 香り 】
ヌカっぽいトップノート。しだいにフルーツ香が強くなり、トロピカルフルーツがたくさん現れる。

【  味  】
味はピートが支配する。心地よい酸味がバランスしている。ややピリピリ感があり若さと感じるときがある。
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第125回Connoisseures Club
お題 「ロイヤル ロッホナガー」
開催日 2009年5月24日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ハイランドロイヤル ロッホナガー196931年53.6%ソサエティ
2ハイランドロイヤル ロッホナガー197430年56.2%レアモルトシリーズ
3ハイランドロイヤル ロッホナガー198622年56.4%ダンカンテイラー
4ハイランドロイヤル ロッホナガー199116年58.3%シグナトリー
5ハイランドロイヤル ロッホナガー197728年58.5%ブラッカダー
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ロイヤルロッホナガー」である。
  マイナーな蒸留所というわけではないが、オフィシャルボトルとレアモルトシリーズ以外お目にかかったことが無く、ある意味マイナーなモルトといえよう。
  もちろん、ハウススタイルなど頭の中に出来上がっているはずもなく、蒸留所を絞り込んでいっても名前を出すことは出来なかった。
  今回あらためてテイスティングして、樽由来の深い香りのモルトが多く、まだまだ素晴らしいモルトがセラーには寝かされているだろうと推測できる。もっと多種のモルトをリリースしてもらいたいものだ。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] SMWS 103.7 ロイヤルロッホナガー 1969-2001 31年 53.6%
【 香り 】
きわめてエステリー、有機溶剤の香り。フルーティー、しかも濃い、ミントの香りも感じられ重たくならない。しだいに素晴らしくエレガントになる。

【  味  】
口に含むとウッディな味わいが広がる。樽の香りが素晴らしい。ややドライに感じる時もある。しばらくすればバニラも味わうことができる。
[ NO.2 ] ディアジオ レアモルト ロイヤルロッホナガー 1974 bottle no.2636 30年 56.2%
【 香り 】
トップノートはエステリー、ややヌカっぽいところもある。わずかに荒さとアルコール感がある。
しだいに熟成香が開いてくる、黒糖のような深い香りを伴って。

【  味  】
以外にドライである。フルーツの味わい。見え隠れするウッディな味わいが心地よい。
[ NO.3 ] ダンカンテイラー ピアレス ロイヤルロッホナガー オーク 1986-2009 cask no.942 100/116 22年 56.4%
【 香り 】
ツンとシャープな香り。次にミント系の香りが立ってくる。やや穀物っぽい香りがする時がある。
時間とともにエレガントに変わり、奥には古い樽の香りが感じられるようになる、もちろん良い意味でのものだ。

【  味  】
古い樽香が素晴らしい。シャープでドライ、アルコール感がやや強い。軽くピートが感じられる。加水でフルーティーに変わってくる。
[ NO.4 ] シグナトリー ロイヤルロッホナガー リフィルシェリー cask no.427 20/640
1991-2007 16年 58.3%
【 香り 】
香りの立ちが遅い。ややヌカの香りがする。砂糖水の香り、やや薄っぺらい印象。熟成が足りないことに由来する甘みが感じられる。

【  味  】
シャープでドライ。アルコール感が強く、やや熟成不足。
[ NO.5 ] ブラッカダー ローカスク ロイヤルロッホナガー 220/260 1977-2005 28年 58.5%
【 香り 】
エステリーでスウィート。たくさんのフルーツが現れる、ウッディーな樽香も素晴らしい。シェリー樽由来の香りも感じられる。

【  味  】
アルコール感が強い。フルーティー、さまざまなケーキの甘い含み香が現れるが、フィニッシュはドライで甘さを引きずらない。
しばらくすれば素晴らしい樽香が感じられるようになる。
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