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Connoisseures Club
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第191回Connoisseures Club
お題 「ハイランドパーク」
開催日 2014年11月23日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1オークニーハイランドパーク199814年50.0%ダグラスレイン
2オークニーハイランドパーク199023年55.7%シグナトリー
3オークニーハイランドパーク20058年59.9%G & M
4オークニーハイランドパーク199211年62.9%シグナトリー
5オークニーハイランドパーク199221年66.8%エイコンーン
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ハイランドパーク」である。

  カリラに次いで登場回数の多いハイランドパークである。需要が多く手に入り難いと思い勝ちだが、供給はそれ以上に多いのか、様々なモルトが出回っている。

  いわずと知れたビッグネームであり、もちろんモルトのレベルは高く、モルト飲みの期待は否が応でも膨らむのである。

  過去のテイスティングノートを見返せば、期待が大きい分、落胆した回もあるが、概ねそのレベルは高く満足度が高い蒸留所といえる。また様々な個性のモルトが出てくるところも、ビッグネームたる所以であろう。

  今回のモルトたちもバラエティ豊かな個性があり、飲み手を飽きさせない、そんなハイランドパークであった。

  さて、今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]オールドモルトカスク ハイランドパーク シェリーバット 1/238 14年 50%
【 香り 】
トップノートはミントとハッカ。香りの立ちが遅く、最初はドライと感じる。しだいにエレガントな花の香りが広がる。さらにグラスを回しているとキャラメル香由来の熟成香が出てくる。 。

【  味  】
やや湿気た含み香、シェリー樽の個性。しばらくすると木の香りがでてくる。
[ NO.2 ] シグナトリー ハイランドパーク トリーテッドバット cask no.570 53/539 1990-2014
23年 55.7%
【 香り 】
軽い香り、香りを感じるまで時間が掛かる。しばらくすると、ようやくフルーツが出てくる、追って酸味が香る。わずかなキャラメル香。

【  味  】
ドライな味わい。柑橘系フルーツが2,3種類感じられるが、それほど複雑な味わいではない。
[ NO.3 ] GM ハイランドパーク ファーストフィル バーボバレル cask no.2806~2008
2005-2013 59.9%
【 香り 】
トップノートはミント。香りの立ちが遅いが、しだいにエレガントな香りが立ってくる。かすかなピート香りと酸味。ときにトースティな香りも。
さらにグラスを回していると甘いバニラの香りに包まれる。

【  味  】
木の含み香が心地よく広がる。アルコールが強くドライと感じる、加水しても印象は変わらない。
[ NO.4 ] シグナトリー ハイランドパーク リフィルホッグスヘッド Butt no.20592 309/513
1992-2004 62.9%
【 香り 】
たいへんスィートかつエレガント香り。かすかにフローラルに感じることも。アルコール感が強いが、ドライでは無い。しだいにまったりとした香りに包まれる。

【  味  】
まずドライと感じる、アルコール度数の高さ所以かもしれない。トースティではあるが、柑橘類の含み香も強い。
[ NO.5 ] エイコーン ハイランドパーク 1992-2013 21年 66.8%
【 香り 】
トップノートはエレガントでエステリー。フローラルに香る時も。わずかに麦芽風味も感じられる。

【  味  】
アルコール感が強い、アルコールで味わいがマスキングされているが、加水しても印象は変わらずドライである。柑橘系のフルーツがわずかに感じられる。
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第192回Connoisseures Club
お題 「山崎」
開催日 2014年12月28日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1Other's山崎 No.119.11 17年52.3%ソサエティ
2Other's山崎199314年62.0%オフィシャル
3Other's山崎199415年59.0%オーナーズカスク
4Other's山崎199612年60.0%オフィシャル
5Other's山崎199910年56.0%オーナーズカスク
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「山崎」 今、旬の蒸留所である。

  もちろん某放送協会のドラマのことであるが、今回のテイスティングをドラマのあらすじに重ねてみると非常に面白い。

  5本すべてをテイスティングした時点で、私はジャパニーズウイスキーと確信した。 その理由は、ピートの強いモルトが一本あるのにもかかわらず、フルーティなモルトがあり、シェリー熟成のモルトが出てきたからである。 アイラの蒸留所ではありえないことであり、またスペイサイド・モルトしかりだ。

  ドラマの山崎蒸留所では、ピートを焚いた煙くさいウイスキーを発売するが、当時の日本人には受け入れられず、まったく売れなかった。 その後、多くの人に飲んでもらうべく、ピートを最小限に抑えたウイスキーを世に出している。
まさにこのスタイルがサントリーたる所以であり、ジャパニーズウイスキーの個性である。

  サントリーといえば、マーケティング第一主義の企業のように感じられるかもしれないが、蒸留所で製造に関わる方々と話をしてみると、製品を作り出す熱意は並々ならぬ物があり、販売部門に負けない意気込みがひしひしと伝わってくるのである。

  こんなところにもドラマの主人公であるマッサンの職人気質が、今でも脈々と山崎蒸留所に流れているように感じるのである。

  蒸留を始めて91年、ピートを焚いても、シェリー樽を使っても最高のレベルで仕上がっている山崎であった。

  さて、今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]SMWS 119.11 山崎 バーボンバレル 1/142 17年 52.3%
【 香り 】
トップノートはエレガントなフルーツ香。追って爽やかなミントが香る。 しだいに上質なエステル香が立ってくる、さらに熟成香や深みが広がり、香りだけで満足してしまいそうなモルトだ。
スパイスとしてかすかなピートが香る、十分過ぎるほどにグラスを回しているとバニラの甘い香りも立ってくる。 。

【  味  】
素晴らしくフルーティ、軽くピートが感じられる。加水すればさらにフルーティさは際立つ、たいへん美味いモルトだ。
[ NO.2 ] ザ・カスク・オブ・山崎 ホワイトオーク・パンチョン 96/574 cask no.3Q70042
location 近江 52-W-18-5 1993-2007 23年 62%
【 香り 】
北ハイランド系のややドライな香り、わずかなピート香とともに、軽くヌカが香る。
しばらくするとエレガントに変化し、奥には熟成香が感じられるようになる。
さらに時間を置けばヌカは消えて、爽やかさが出てくる。酸味がアクセント。

【  味  】
ピートが強く感じられる、しかしフルーツや深みとバランスが取れて飲みやすい。
[ NO.3 ] ザ・オーナーズカスク 山崎 シェリーバット 140/338 cask no.4R-70494
location 近江 2-S-1-2 1994-2009 59%
【 香り 】
トップノートはキャラメル。かすかにシェリー樽由来の風味も。しだいにエステル香とともに深みが増してくる。わずかにフローラルな香りも。

【  味  】
フルーティではあるが、甘さは少なくドライと感じる。加水で旨みとフルーツが増してくる。
[ NO.4 ] 10th Live アニバーサリーボトリング 山崎 シェリーバット cask no.Ax70012
1996-2009 12年 60%
【 香り 】
煮詰まったシェリー香、ただし嫌味はまったく無い、もちろん焦げたゴム臭も。時間が経てば、甘いバニラ香や旨みを連想させる香りも。

【  味  】
旨みと酸味の味わいだが、ドライと感じる。加水で意外にもフルーツがたくさん出てくる。わずかなピートはアクセント。
[ NO.5 ] ザ・オーナーズカスク 山崎 Bota Corta cask no.Dv70368 bottling no.399
location 近江 3-N-4-2 1993-2007 23年 62%
【 香り 】
トップノートは硫黄の香り、米を原料にした醸造酒の古酒の香り。わずかに焦げたゴムの香り、ただしそれはすぐに消えていく。
しばらくすれば甘い香りが強くなり、さらに加水でウッディな熟成香も開いてくる。

【  味  】
トースティな味わい、やや単調。しかし加水でシェリーのマイナス面は消え、フルーツが感じられるようになり、さらに熟成感まで出てくる。
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第193回Connoisseures Club
お題 「グレンエルギン」
開催日 2015年1月25日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドグレンエルギン198427年45.1%リキッドサン
2スペイサイドグレンエルギン199518年57.9%デュワーラトレー
3スペイサイドグレンエルギン199517年58.1%ジャックウィスバーズ
4スペイサイドグレンエルギン199517年59.6%ウィスキーブローカー
5スペイサイドグレンエルギン199121年52.5%ダンカービン
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「グレンエルギン」 である。

  言わずと知れたホワイトホースのキーモルトである。当然のことながら生産量は多いと思われるが、カスクストレングスのモルトを探すのは容易では無い。 ところが過去ログを振り返ってみると、これが3回目の登場なのだ。なかなか手に入らないモルトを5本、企画側の苦労が垣間見られるというものである。

  スペイサイドの典型とも言える個性のグレンエルギンではあるが、過去のテイスティングノートを見れば意外としっかりした味わいのモルトが多いのに気が付く。

  今回の5本もテイスティングメモを見れば、たくさんの単語が並んでいる。スタンダードな造りでありながら、複雑な香りや味わいを持ったモルトであることが分かる。

  バランスを取りながら、いろいろな個性を散りばめる。押し出しは強くはないが、まさに通好みのモルトではないだろうか。

  さて、今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]リキッド・サン グレンエルギン EX-バーボン 1/207 1984-2011 27年 45.1%
【 香り 】
トップノートはミントとフルーツ。たいへんエレガントな香りで、甘みと酸のバランスが取れている。しだいに深い香りが前に出てきて、長熟を予感させる。
奥には梅の香りも感じられる。 。

【  味  】
鮮やかなフルーツの味わい、どこまでも明るい。ピリピリ感と苦味がアクセント。フルーツの数はたいへん多く、複雑な味わいである。
[ NO.2 ] A.D ラトレー グレンエルギン バーボンホッグクヘッド cask no.1650 1/288
1995-2014 18年 57.9%
【 香り 】
ミントとハーブのトップノート。ほのかに草の香りが立つ。しばらくするとバニラが強く香り、香りの二面性を楽しむことができる。

【  味  】
ふくよかでまったり、しかしドライでもある、アルコール感が強いせいかもしれない。
[ NO.3 ] スコティッシュ・キャッスルズ グレンエルギン cask no.1670 1995-2013 58.1%
【 香り 】
香りの立ちが遅い。しばらくすればエレガントでエステリーな香りに満たされる。
アルコール感は強いが、甘さと酸味が程よく心地よい。

【  味  】
梅やプラムの含み香。幾種類ものフルーツが次々と出現する。甘さは控え目で、やや硬く感じることも。
[ NO.4 ] ウイスキー・ブローカー グレンエルギン 149/240 1995-2013 17年 59.6%
【 香り 】
トップノートに軽いピートを感じるが、すぐさまフルーティに変化する、柑橘系の香りだ。わずかにバニラの香りと奥にはヌカの香りも。

【  味  】
口に含むと、いがいがとする、ピート由来のものか。ややトースティな面もある。
味の数は多くは無く、単調な味わい。
[ NO.5 ] ダンビーガン グレンエルギン シェリーバット cask no.8294 1/558
1991-2013 21年 52.5%
【 香り 】
香りの立ちが遅いせいで、最初は香りが弱いと感じてしまう、埃っぽい香りも。しだいにマイナーな印象は消え、ミントの爽やかさとフルーツの鮮やかさで満たされる。わずかにキャラメル風味。

【  味  】
基本的にフルーティであるが、アルコール感が強くドライな面がある。うまみを感じさせるが、たいへんシャープな種類のものだ
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第194回Connoisseures Club
お題 「グレンリベット」
開催日 2015年2月22日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドグレンリベット199315年54.9%キングスバリー(京都)
2スペイサイドグレンリベット199642年51.5%G & M
3スペイサイドグレンリベット No.2.60198816年56.5%ソサエティ
4スペイサイドグレンリベット200111年50.0%ダグラスレイン
5スペイサイドグレンリベット197626年59.0%G & M
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「グレンリベット」 である。

  メジャーな蒸留所にはメジャーたる理由がある、そんな定説があるかどうかは知らないが、ビッグネームには、とにかく多種多様なモルトが眠っていると感じるのである。
長期にわたる熟成は、資金力がなければ簡単には出来ない。また新しい試みのモルトもしかりである。おのずとビッグネームにはお宝モルトが豊富に寝かされていても不思議ではない。

  今回の5本、相当な長熟を感じさせるモルトあり、濃い色のシェリーあり、バラエティに富んだモルトであった。 そんなモルトをリリースできるのは、メジャーな蒸留所であろうと想像できる。
そしてモルトのタイプからすればスペイサイド、そうなるとロングモーン、グレンリベット、グレンファークラスあたりに絞られてくる。 これに強いピートのモルトがあればジャパニーズモルトとなり、山崎あたりと回答する。

  今回は意図して1960年代、70年代、80年代,90年代,2000年代蒸留のモルトが一本ずつ用意されたのであるが、それぞれに個性があり、おおいに楽しませていただいた。

  さて、今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]キングスバリー Special Bottling for KYOTO グレンリベット ホッグスヘッド 023/289
cask no.071661 1993-2009 15年 54.9%
【 香り 】
トップノートはハッカとミント。たいへんエレガントなフルーツ香。しだいに熟成由来のウッディな木香に満たされる。深みとバランスする酸味が素晴らしい。 。

【  味  】
まず酸味を感じるが、甘さと深みとが調和している。しだいに熟成を感じるようになり、樽の良さを認識する。ややドライでアルコール感があるところが残念。
[ NO.2 ] GM グレンリベット リフィルシェリー cask no.4221 231/234
1966-2009 42年 51.5%
【 香り 】
とにかく濃い香りで、香り立ちが早い。エレガントでフルーティ、スペイサドの典型だ。フルーツの数は特に多いが、バナナ香がやや目立つ。
しだいに熟成由来のウッディな香りに包まれる、すばらしく心地よい香りだ。酸味と甘さとフルーツのバランスが完全に取れている。

【  味  】
すぐさま口に広がる熟成感、それはウッディな含み香であったり、渋みであったり複雑な味わいであったりする。この渋みは相当な熟成年数を予感させる。ほどよい酸味も心地よい。
[ NO.3 ] SMWS 2.60 グレンリベット 1988-2005 16年 56.7%
【 香り 】
トップノートは硫黄の香り、とにかくサルフィーである。奥には軽くピート香、タクアンの香りも感じられる。アルコール感も強い。

【  味  】
焦げたゴムの味わい、硫黄臭い。味には旨みが感じられる。奥にはフルーツも。
[ NO.4 ]オールドモルトカスク グレンリベット シェリーバット 1/382 2001-2013 11年 50%
【 香り 】
トップノートはバニラ。やや湿気っぽい香りもあり、硫黄を感じる時も。しだいに甘い香りに包まれ、エレガントな香りも出てくる。
香りの数はそれほど多くはない。

【  味  】
甘く湿気た味わい、かび臭い時もある。酸味が心地よいのが救いである。
[ NO.5 ] シグナトリー グレンリベット 1976 26年 59%
【 香り 】
バニラの香りが強く、甘い香りに満たされる。酸味が程よくバランスする。水っぽい香りがする時も。かすかに硫黄の香りも

【  味  】
焦げたゴムの個性、酸味があり、それ程嫌味なものでは無い。しだいにエレガントな味わいに変化してくる。
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第195回Connoisseures Club
お題 「駒ヶ岳」
開催日 2015年3月22日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1Other's駒ヶ岳20113年58.0%オフィシャル
2Other's駒ヶ岳20113年57.0%オフィシャル
3Other's駒ヶ岳198923年57.9%オフィシャル
4Other's駒ヶ岳198527年60.7%オフィシャル
5Other's駒ヶ岳199021年64.7%オフィシャル
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「駒ケ岳」 である。

  5年前に「マルス」として登場しているジャパニーズウイスキーだ。1985年に開設されたが10年ほどで蒸留を止めている。そして2011年に待ち望まれていた蒸留が再開された。
数える程しか無いジャパニーズブランド、その数が増えるのはたいへん喜ばしいことである。

  今回、蒸留再開後のモルトが2本出されている。当然3年程の熟成であるが、短期間のエージングであることを考慮すれば、素晴らしい出来栄えであると言ってよい。
ジャパニーズウイスキーのレベルの高さを窺い知れる反面、長熟の3本は香りと味のバランスが取れていなところに、まだまだ伸び代があると感じた次第だ。

  さて、今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]THE REVIVAL 駒ケ岳 2164/6010 211-2014 3年 58%
【 香り 】
トップノートは深みのあるフルーツ、その後ハッカやミントの香り。しだいに爽やかさが増してくる。晴れ晴れとした香りだ、甘い香りひらく時もある。 。

【  味  】
すぐに感じる硬い飲み口、アルコール感が強い、若さが強く出る。
[ NO.2 ] シェリー アンド アメリカンホワイトオーク 駒ケ岳 3年 57%
【 香り 】
キャラメルの甘い香りがまず立ってくる。ややトースティであるが、奥にはエレガントな香りも。
しだいにヌカ臭さが強くなってくる、シェリー樽の個性だ。やや酸化した香りも。アルコール感が強い。

【  味  】
やはりトースティ。シェリー樽の個性だが、焦げたゴムの含み香は無く、嫌味では無い。アルコール感が強く単調である。
[ NO.3 ] シングルカスク 駒ケ岳 アメリカンホワイトオーク cask no.1041 1989-2012 57.9%
【 香り 】
素晴らしい香り、控え目にエステリーで高貴な香り。リフィルシェリー樽の長熟物であろうか。程よい酸味と甘み。アルコール度数由来と思われる香りの立ちの良さ。

【  味  】
エステリーな含み香、苦味と旨み。木香が心地よい、ややアルコール感が強い。意外にも味の数は多くは無い。
[ NO.4 ]シングルカスク 駒ケ岳 シェリーカスク cask no.162 144/379 1985-2012 60.7%
【 香り 】
深みのある素晴らしい香り。エステリーかつフルーティ、程よい甘さと酸味。
わずかにウッディで長熟を予感させる。リフィルシェリーで長く寝かせた印象。

【  味  】
深みのあるフルーツ、どちらかといえば南国系。甘さが心地よく、わずかな苦味をともなう。旨み成分も多い。
味の数は多く無く、香りほどの素晴らしさがないところが残念。
[ NO.5 ] シングルカスク 駒ケ岳 アメリカンホワイトオーク cask no.902 117/425 1990-2011 64.7%
【 香り 】
エステリーな香りが強い、たいへん濃い香り。ややトースティ、甘さとバニラが強く、バーボン樽の個性。奥にはリフィルシェリーのエレガントな香りも。

【  味  】
有機溶剤の香り、極めてエステリー。エステルが強く他の香りが立ってこない。アルコール度数が高く、加水しても含み香が強い。渋みも強いが心地良いものだ。やはり単調な印象は拭えない。
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