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Connoisseures Club
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第216回Connoisseures Club
お題 「羽生」
開催日 2016年12月25日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1Other's羽生 15年46.0%オフィシャル
2Other's羽生199022年54.5%オフィシャル
3Other's羽生199121年56.3%オフィシャル
4Other's羽生199118年57.3%オフィシャル
5Other's羽生 No.131.1 22年57.4%ソサエティ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「イチローズモルト」 である。

  ジャパニーズモルトが、世界で認められるようになって久しいが、そのきっかけを作ったのはサントリーでありニッカであった。 しかし、日本にはまだまだ素晴らしいモルトがたくさんある。それがイチローズモルトであり、マルス、そして今は無き軽井沢であろう。

  当初は個性を重視したのか、とがった味わいにジャパニーズらしさを感じることもあったのだが、昨今のジャパニーズモルトはしっかりとバランスが取られており、日本製である事を言い当てるのは難しくなってきた。 そんなところにもワールドワイドになって来たことをしみじみ感じるのである。
  かつてこの会でも、どこかにジャパニーズの兆候を感じてきたのであるが、今回のモルトは最後までメイド・イン・ジャパンと思わなかったのを記しておく。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]オフィシャルボトル イチローズモルト コニャック樽 2004 15年 46%
【 香り 】
極めてエステリー。その後、優しく甘い香りが広がる。色合いはシェリー樽熟成のようだが、香りにその個性は無い。たいへん華やかな印象。

【  味  】
フルーティーな個性が口いっぱいに広がる。酸味も程よく、色彩感が強いモルト。
[ NO.2 ] オフィシャルボトル イチローズモルト ホッグスヘッド cask no.4725 bottle no.200-104
1990 54.5%
【 香り 】
まずエステリーを感じたあと、渋めのウッディーが立ってくる。しばらくグラスを回していれば、爽やかな甘さで満たされる。

【  味  】
フルーツがすぐさま口に広がる、わずかな渋みと程よい酸味。ドライに感じることも。
[ NO.3 ] オフィシャルボトル イチローズモルト ホッグスヘッド cask no.479 bottle no.200-102
1991 56.3%
【 香り 】
酸味を伴なったエステル香。硬質なフルーツの香り。

【  味  】
味わいもやはり酸味が立つ。その後フルーツが広がるが、わずかにウッディな含み香も感じられ、熟成を予感させる。
最後にはエレガントな印象を持ち、よく出来たモルトと感じる。
[ NO.4 ]オフィシャルボトル イチローズモルト ウイスキーライブ 10th 1991-2009 18年 57.3%
【 香り 】
イオウ、ヌカの香り、わずかなフルーツ香。しばらくグラスを回していれば、ヌカの香りは消えて行き、エレガントなフルーツの香りが立ってくる。

【  味  】
硬質なフルーツの味わい、酸が強く出る。やはり味でもヌカは感じられる。
アルコール感が強い。
[ NO.5 ] SWMS 131.1 イチローズモルト EXバーボン 1st fill バレル 1/212 1991-2014
22年 57.4%
【 香り 】
極めてエステリー。まったりとした甘さもあり、酸味が少ないせいか割合単純な香りに感じる。

【  味  】
まずはエステリーな含み香が広がる。その後、梅の個性を感じるようになる。旨み成分がしっかりあり、ウッディな個性とともに、たいへん複雑かつ味わい深いモルトと感じる。
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第217回Connoisseures Club
お題 「マッカラン」
開催日 2017年1月29日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドマッカラン No.24.86 20年55.2%ソサエティ
2スペイサイドマッカラン19908年60.7%土屋コレクション
3スペイサイドマッカラン No.24.68198913年60.2%ソサエティ
4スペイサイドマッカランtd>198910年59.6%スコッチモルト販売
5スペイサイドマッカラン198521年52.4%マーレーマックディビット
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「マッカラン」 である。

  巷では、シングルモルトのロールスロイスと言われて評価の高いマッカランであるが、モルト会のメンバー間では甚だ評価の低い蒸留所である。
  シェリー樽熟成では焦げたゴムやイオウが強く、また他のオーク樽ではタクアン系の漬物臭の香りのするものが多々あり、評価を落としている原因である。
  そんなマッカランではあるが、2013年4月に行われた例会でのテイスティングノートを読み返してみると、そこそこの評価をしているのである。
  マッカランといえども多種多様なスタイルでチャレンジしており、ファーストフィルシェリー樽熟成の印象から抜け出しを図っていると感じられる前回のテイスティングであったが、今回はどんなモルトを出してくるのであろうか。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]SMWS 24.86 マッカラン 20年 55.2%
【 香り 】
たいへんエレガント、花のような香りである。爽やかでフルーティ、スペイサドの典型。しばらくすればキャラメルの香りも。

【  味  】
アルコール感が強い、さっと消えていく味わいがブレンデッドのようでもある。
しだいにフルーツが開いてきて華やかになる。熟成由来の苦味も見え隠れする。
[ NO.2 ] 土屋守シリーズ マッカラン バーボン cask no.25978 188/223
1990-1999 8年 60.7%
【 香り 】
トップノートはタクアンとイオウ臭。フルーツの香りはわずかである、グラスを回していれば、しだいにバニラが立ってくる。

【  味  】
アルコール感が強く、ドライな印象。しばらくすれば甘さが出てくるが、フルーツはかすかだ。
[ NO.3 ] SMWS 24.68 マッカラン 1989-2002 13年 60.2%
【 香り 】
トップノートはフルーティでエステリー。甘い香りが心地よく、たいへんまろやかに感じる。ライトなボディではあるが、梨やリンゴをメインにさまざまなフルーツが香る。

【  味  】
アルコール感が強いが、たいへんフルーティだ。爽やかな味わいと優しい甘さ。しばらくするとバニラを感じるようになる。
[ NO.4 ]スコッチモルトカスクセレクション マッカラン シェリー cask no.8840
1989-1999 59.6%
【 香り 】
エステリーかつフルーティ。奥にはわずかなイオウの香り。エステル香が強い分、単純な香りである。

【  味  】
香りにはシェリー樽熟成を感じなかったが、味はシェリーの典型。こげたゴムの味わいが強い。
[ NO.5 ] マーレイマクデビッド マッカラン バーボン/ソーテルヌ 1/600
1985-2006 21年 52.4%
【 香り 】
イオウとヌカの香り、トースティーな香りはシェリー樽熟成の典型。しだいにエステリー感が強くなり、最後にはキャラメル香が立ってくる。

【  味  】
こげたゴムの味わいだが、熟成由来のにがみ、渋みが感じられ、長熟を予感させる。
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第218回Connoisseures Club
お題 「モートラック」
開催日 2017年2月26日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドモートラック198411年59.7%アデルフィー
2スペイサイドモートラック199019年61.5%キングスバリー(京都)
3スペイサイドモートラック No.76.4219976年61.6%ソサエティ
4スペイサイドモートラック198915年56.7%キングスバリー
5スペイサイドモートラック199125年56.3%シグナトリー
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「モートラック」 である。

  有名どころが数多く存在するスペイサイドにあって、どちらかといえばマイナーなモートラックではあるが、実はこれで3度目の登場である。

  毎回同じことを書くのもはばかれるが、スペイサイドのフルーティな個性をしっかり持っており、シェリー樽熟成のモルトも多くリリースしている蒸留所といえる。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]アデルフィ モートラック 1984-1995 11年 59.7%
【 香り 】
トップノートはマンゴの香り、鮮やかな南国フルーツだ。奥にはミントの香りも。たいへん鮮やかだが、パステル調の柔らかな印象の時もある。

【  味  】
フルーティーで華やかではあるが、香りの数は多い方では無い。甘さと酸味のバランスが取れている。
[ NO.2 ] キングスバリー モートラック ホッグスヘッド cask no.2074 159/253
1990-2010 19年 61.5%
【 香り 】
ハイピッチな香り、青空のように清清しい。しばらくすれば深みのあるエステリーな香りで満たされる。わずかに木香も感じられ、たいへん複雑な香りだ。

【  味  】
爽やかなで酸味が心地よい味わい、そして、たいへんエレガントな印象を受ける。しかし、じっくり味わっていれば、渋みや樽由来のウッディな含み香が素晴らしく、たいへん美味いモルトである。
[ NO.3 ] SMWS 76.42 モートラック 1997-2004 6年 61.6%
【 香り 】
香りの立ちが遅い部類ではあるが、とにかく香りが弱い。注意深く香りを探していれば、甘いフルーツを見つけることが出来る。
しだいに香りは深みを増してくるが、極めて爽やかに香る時もあり、意外と複雑である。

【  味  】
アルコール感が強いが、フルーティな味わいが心地よい。旨み成分も感じられる。
[ NO.4 ]キングスバリー・ケルティック モートラック シェリー 283/604 1989 15年 56.7%
【 香り 】
醤油の香り、旨み成分の香りも。湿気た香りとヌカの香りが強い。

【  味  】
湿気た含み香と焦げたゴムは典型的なシェリー樽熟成の物だ。わずかにフルーティで、旨みと酸味が感じられる。
当会で008年9月に同じモルトをテイスティングしていたので参考までに記しておく
【 香り 】
トップノートはややひねた香り。しだいにヌカやタクアンの香り、やや酸化した香りも。シェリー樽の悪い面が出ているが、グラスを回していれば、ほどなくエステリーな面が前に出てくる。

【  味  】
トースティーで香ばしく、シェリー樽の個性。うまみがほどよく感じられる、フィニッシュは湿気た香りが残る。
[ NO.5 ] シグナトリー モートラック シェリーバット cask no.4243 571/594
1991-2016 25年 56.3%
【 香り 】
トップノートは焼酎の香りだが、すぐに消える。替わりにざらめの甘い香りに満たされるが、たいへん濃い香りだ。さらにはバニラの香りも。

【  味  】
こげたゴムの味わい、たいへん濃い味わいで典型的なシェリー樽熟成。渋み成分が感じられるが、熟成由来の物かもしれない。
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第219回Connoisseures Club
お題 「ボウモア」
開催日 2017年3月26日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アイラボウモア200112年48.4%ダグラスレイン
2アイラボウモア200312年59.5%デュワーラトレー
3アイラボウモア199617年57.5%SHINANOYA
4アイラボウモア199716年56.2%SHINANOYA
5アイラボウモア  56.0%オフィシャル
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ボウモア」 である。

  古くからのモルト呑みは知っている事であるが、かつてボウモアは独特の個性を持っていた。その特徴的な石鹸香はパフューミーとも言われ、しばしば良し悪しの論議の対象となったものだ。

  サントリーがオーナーとなった頃、その華やかな個性は失われた。石鹸香は本来のモルトとは離れたところにある風味なので、なんらかの不具合に起因するものと言われており、数年掛けてそれを直したと思われる。

  製造上の不具合を改善することは工業製品として当然の事ではあるが、時として製品としての魅力を失う事もある。サントリーの口出しによる改善とは思わないが残念なことではある。

  そして現在、数あるアイラモルトにあって、ボウモアは個性に欠けると言わざるえない。過去にすがる懐古趣味を持たない私ではあるが、パフューミーな個性は残しておいても良かったと思う。

  今回のモルトは4本が新しいボウモア、そして1本がパフューミーな時代の、あの赤いボウモアだ。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]ダグラスレイン・オールドパティキュラー ボウモア リフィルホッグスヘッド 1/421
2001-2014 12年 48.4%
【 香り 】
トップノートはエレガントなフルーツ。酸味とわずかなピート。しだいにピーート香は強くなる。

【  味  】
ジャーキーな味わい。中程度のピート、甘さを伴なう。やや若さ由来の麦芽風味を感じる、加水でそれは強くなる。
[ NO.2 ] A・Dラトレー カスクセレクション ボウモア cask no.20142 1/298
2003-2016 12年 59.5%
【 香り 】
フルーツを感じた後、すぐさまジャーキーな香りが立つ。しばらくグラスを回していればキャラメル香が強くなる。

【  味  】
フルーツとピートの両立、わずかな麦芽風味。加水で若さは強くなる。
[ NO.3 ] スリーリバース・信濃屋 ボウモア リフィルホッグスヘッド cask no.9643 228/288
1996-2013 17年 57.5%
【 香り 】
わずかなフルーツ香と、ピートの両立。奥には樽由来のキャラメル香も。

【  味  】
酸味と中程度のピート、ライトでドライ。味の数は多く無い。
[ NO.4 ]スリーリバース・信濃屋 ボウモア シェリーバット cask no.90017
1997-2013 16年 56.2%
【 香り 】
アルコールを強く感じる、フルーツ香は弱い。しばらくすればピートが立ってくる。さらにトースティな香りも、シェリー樽由来か。

【  味  】
香草の含み香、独特の味わいだ、中程度のピート。甘さと酸を感じ、たいへん複雑に絡み合う味だ。
[ NO.5 ] オフィシャルボトル ボウモア・クラレット ボルドーワインカスク 56%
【 香り 】
まず赤みを伴なった色に驚く、その割には香りは弱く肩透かしを食う。わずかに焦げたゴム、ただし全体的にはエレガントな個性と言ってよい。

【  味  】
色に引きずられてはいるが、シェリーよりも赤ワインの風味を感じる。その後あのボウモアのパフュームだ、酸味が程よく心地よい。もちろんピートもしっかり効いている。この個性は後にも先にもボウモア・クラレットだ。
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第220回Connoisseures Club
お題 「タムナヴーリン」
開催日 2017年4月23日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドタムナヴーリン199121年48.2%ウィスキーエクスチェンジ
2スペイサイドタムナヴーリン198920年50.0%ダグラスレイン
3スペイサイドタムナヴーリン 22年52.9%ケイデンヘッズ
4スペイサイドタムナヴーリン197816年60.2%ブラッカダー
5スペイサイドタムナヴーリン197816年60.2%ブラッカダー
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「タムナブーリン」 である。

  スペルの「T」から始まる蒸留所はナイナーなところが多いが、その中でも一際マイナーと思われる蒸留所だ。
私自身もオフィシャルの12年と25年を飲んではいるが、そのほかはテイスティングが無い。テイスティング・メモには年数の割りに熟成が進んでいないと記されているが、その他に個性を感じさせる記載は無い。

  特に話題も無いタムナブーリンではあるが、あえて言えば20世紀後半に立てられた新しい蒸留所だということだ。

  そんな希少なモルトが今回も5本揃った、ベテランのモルト呑みさえも興味が膨らんでいると思われるので、無駄な解説はこのくらいにして、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]ウイスキー・エクスチェンジ タムナブーリン ホッグスヘッド cask no.5849 1/328
1991-2013 21年 48.2%
【 香り 】
トップノートはかすかなミントとフルーツ。フルーツはかなり軽い梨系のものだ。アルコール度数の低さを感じる。

【  味  】
軽いフルーツにわずかなピート。ドライで辛い、単調な味わい。
[ NO.2 ] オールドモルトカスク タムナブーリン リフィルホッグスヘッド ref.5130 1/241
1989-2009 20年 50%
【 香り 】
軽くフルーツを感じた後、エステリーな香りが立つ。ライトボディ。香りの数は多く無い。

【  味  】
フルーティではあるが、ドライで辛い。わずかに麦芽風味。加水で香草の含み香も。
[ NO.3 ] ケイデンヘッズ タムナブーリン 22年 52.9%
【 香り 】
トップノートはフルーティ、すぐさまキャラメルとナッツ、そしてバニラの甘い香りが立つ。しばらくすると、あれほど感じたバーボン樽の個性がすっかり鳴りを潜める。
香りが弱くなるとともに砂糖水の印象が強くなる、奥には麦芽風味。

【  味  】
軽いフルーツに、強めのアルコ−ル感。わずかにバニラとキャラメルの含み香。やはり味にも麦芽風味が、巷でいわれる濡れたダンボールの個性、ただしそれほど強くは無い。
[ NO.4 ]ブラッカダー タムナブーリン cask no.8064 156/240 1978-1996 60.2%
【 香り 】
エレガントなフルーツ香。スパイシーでアルコール感が強い。しだいに酸味とともに熟成感が開いてくる。エレガントさと相まって素晴らしい香りだ。

【  味  】
味わいもたいへんエレガントだ、香水のような高貴な含み香。酸味も程よく心地よい。
[ NO.5 ] ブラッカダー タムナブーリン 16年 60.2%
【 香り 】
枯れた樽で熟成されたのか、香りの立ちが遅い。しだいにエレガントなフルーツが強く香るようになる。加水でさらに高品質なフルーツに。

【  味  】
硬質な含み香、アルコール度数由来のものか。やはりエレガントな印象は強く上質なエステル香だ。わずかなピートと甘さを伴なう。
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