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第221回Connoisseures Club
お題 「グレントファース」
開催日 2017年5月28日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドグレントファース199620年51.9%シグナトリー
2スペイサイドグレントファース199617年57.1%360°
3スペイサイドグレントファース20097年62.1%デュワーラトレー
4スペイサイドグレントファース 25年53.3%ケイデンヘッズ
5スペイサイドグレントファース199519年58.3%G & M
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「グレントファース」 である。

  今月も初登場の蒸留所である、モルト自体珍しいことで話題になるが、読み方が難しいことでも話題性がある。こちらでは、土屋守氏の読み方に倣い、グレントファースと記していく。

  さて、稀有なモルトなので、過去のテイスティングノートをめくってみても、GMの1979-1998、SMWS 63.15の2本しかテイスティング・メモは残っていない。
メモをみれば、それ程、特徴的なモルトでないことが見て取れる。そんなところがマイナーな蒸留所たる所以であろうか。

  さて今回も無駄な解説はこのくらいにして、さっそく5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]シグナトリー・グレントファース バーボンバレル cask no.1405 185/220
1996-2016 20年 51.9%
【 香り 】
程よい酸味とフルーティなトップノート。甘さは少なく、わずかにエステリー。
香りの立ちが遅いが、時間をおいても強く香る事は無い。

【  味  】
ドライで辛い、単純な味わい。加水でフルーツは増えてくる。
[ NO.2 ] イーパワー・oda nobunaga グレントファース 1stシェリーバット cask no.5072/5073
1996-2014 17年 52.1%
【 香り 】
素晴らしいフルーツが立つ、柔らかいエステル香。程よい酸味が心地よい。しだいにまったりとした熟成感が香るようになる、バラのような高貴な香りも。
香りで堪能できる種類のモルト。

【  味  】
素晴らしくフルーティ、ややにがみを感じる。加水すればさらにフルーツの数は増える。味の数はたいへん多い。
[ NO.3 ] デュワラトレー グレントファース バーボンホッグスヘッド 2009-2016 7年 62.1%
【 香り 】
フルーティでありながら、熟成由来のウッディな香りが素晴らしい。やや酸化した香りも感じる。
しだいに爽やかな香りも立ち、熟成とフレッシュの両立を楽しめる。奥にはタクアンの臭みを感じることも、しかしすぐに消えてしまう程、弱いものだ。キャラメル香も見え隠れする。

【  味  】
エステリーな味わい、アルコール度数を感じる。加水で旨みが感じられるようになる。わずかにこげたゴムの個性も。
[ NO.4 ]ケイデンヘッド グレントファース 25年 53.3%
【 香り 】
トップノートはエステリー。しだいにシェリーの個性が立つが、良い意味でのシェリーである、臭み成分は一切無い。
しだいにバニラの甘い香りが強くなり、エステリー感も強くなる。

【  味  】
味わいもエステリーで、酸味を伴なう。ややにがみを感じるが長熟由来かもしれない。加水でフルーティさは増長される、たいへん味の数が多い。
[ NO.5 ] GM グレントファース シェリーバット cask no.5073 1995-2014 58.3%
【 香り 】
香水のかおり、ローズ系のものだ。そんな素晴らしい香りに魅せられていると、しだいにタクアンの香りが立つ。
旨みを感じさせる香りも。アルコールが強い。

【  味  】
湿気た含み香、こげたゴム、シェリー樽の個性だ。酸味が爽やかさの助けとなっている。
加水でウッディかつエレガントな熟成香が現れる。
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第222回Connoisseures Club
お題 「ロングモーン」
開催日 2017年6月25日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドロングモーン  40.0% 
2スペイサイドロングモーン199419年50.0%ハンターレイン
3スペイサイドロングモーン199618年52.0%カスク & シスル
4スペイサイドロングモーン199026年54.2%シグナトリー
5スペイサイドロングモーン197330年57.0%シグナトリー
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ロングモーン」 である。

  スタンドバーに集まる仲間内では、5本指に数えられる人気蒸留所である。そんなこともあって過去6回も例会に登場しているのだが、いずれの回も人気を裏切らない、素晴らしい出来のモルトがサーブされている。

  今回もロングモーンらしい、素晴らしい出来栄えのモルトがあったことを報告しておく。

  さて今回も無駄な解説はこのくらいにして、さっそく5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]マックル・フラッガ フレッシュバーボンカスク 2695/2696 1/0104 40%
【 香り 】
トップノートは、くだものの香り。よく言われるフルーティではなく、生ジュースの香りだ。
果物は数種類のミックスで、たいへん複雑だ。わずかにピート香も。水っぽさを感じるところから、アルコール度数は低そうだ。やや酸味を感じる、しだいに若さ由来のニューポットの香りも。

【  味  】
味が弱い、注意深く味を探しに行くがメモが取れない。甘さは少ないが、砂糖水の印象。
[ NO.2 ] オールドモルトカスク ロングモーン リフィルホッグスヘッド REL 10818 1/287
1994-2014 19年 50%
【 香り 】
こちらも生ジュースの香り、イチジクが主体。その後、赤ワインによくあるブーケの香りが立つ。アルコール度数が低い印象。

【  味  】
酸味の強いフルーツの味わい、わずかに苦味を伴なう。味の数は多い方では無い。
[ NO.3 ] Cask and thistle Collection ロングモーン cask no.105076
1996-2014 18年 52%
【 香り 】
爽やかなフルーティが広がったあと、酸化した穀物の香りを感じる。時間とともに熟成感は増し、樽由来の素晴らしいウッディな香りが立ってくる。
バランスの取れたフルーツ香も素晴らしい。

【  味  】
ウッディな含み香、たいへん深みがある。意外にドライであるが、味の数は少なくない。
加水でフルーツがさらに広がる、たいへん美味いモルトだ。
[ NO.4 ]シグナトリー ロングモーン ホッグスヘッド cask no.8618 45/240
1990-2016 26年 54.2%
【 香り 】
エレガントかつ深みのあるフルーツ香。わずかにイオウの香りも。

【  味  】
深みのある味わい、わずかにウッディ。酸味を伴なうフルーツ、意外にもドライ。
[ NO.5 ] シグナトリー ロングモーン シェリー cask no.3966 38/263
1973-2003 30年 57%
【 香り 】
まず色に驚かされる、こんな赤いモルトは初めてである。トップノートは幾種類ものぶどうの香り、ラズベリーも感じられる。しだいに深みが増し、ウッディな香りと、甘い香りが広がる。わずかにイオウが感じられるのが残念。

【  味  】
見た目に引きずられるわけではないが、フルボディの赤ワインが混じっているのではないかと勘ぐってしまう味。酸味、渋みの味わいが心地よい。
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第223回Connoisseures Club
お題 「ベンリアック」
開催日 2017年7月23日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドベンリアック199617年49.7%BBR
2スペイサイドベンリアック199615年53.5%SATO
3スペイサイドベンリアック199614年54.0%オールド マスターズ
4スペイサイドベンリアック198926年56.1%エディション スピリッツ
5スペイサイドベンリアック 20年43.0%オフィシャル
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ベンリアック」 である。

  初めての登場となるベンリアック、先月のモングモーンとはお隣さんである。偉大なお隣さんに霞んで影に隠れてしまっている感はあるが、これといった話題性も無いのも事実だ。

  そんなことなので今回も無駄な解説はこのくらいにして、さっそく5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]BBR ベンリアック cask no.45754 1996-2013 49.7%
【 香り 】
離れたところからでも感じられる強い香り、酸味を伴なったフルーツ香が素晴らしい。エステリーな香りも感じられ、次にバニラも立ってくる。香りの強さの割りに数は多く無い。

【  味  】
極めてフルーティで鮮やか。フルーツの種類は多いが、やや辛い。
[ NO.2 ] バケーションウイスキー sake shop sato ベンリアック 1996 15年 53.5%
【 香り 】
エステリーではあるが、やや重いエステリーだ。奥には花の香りが感じられ、しだいに甘い香りも立ってくる。わずかにヌカの香りも。

【  味  】
フルーティで一見、華やかで飲み易そうだが、辛さと苦味が広がり玄人向けの味わい。
[ NO.3 ] オールドマスターズ ベンリアック バーボンカスク cask no.43219
1996-2011 14年 54%
【 香り 】
まったりとしたエステリーが香る。重く感じられるのは奥にあるピートの影響かもしれない。ヌカ臭さが見え隠れする。

【  味  】
トースティではあるがシェリー樽熟成とは別の物だ。フルーツは感じられるがやはり重い。アルコール感が強のは、若さのせいか。
[ NO.4 ]エディションスピリット ベンリアック Ref HL.12002 1/268
1989-2015 26年 56.1%
【 香り 】
大人しい香りだ、華やかさが無くドライ。しばらくすれば、花の香りが立ち、さらにキャラメル香や熟成由来のウッディな香りも。

【  味  】
深みがあり、ウッディな味わいが素晴らしい、もちろんフルーツ感も十分。うまみ成分も感じられる。
[ NO.5 ] オフィシャル ベンリアック 20年 43%
【 香り 】
色は濃いが、シェリー樽由来の焦げたゴムの香りは無い。エステリーに香るが、それ程濃い香りでは無い。

【  味  】
まずエステリーを感じるが、その後湿気た含み香がひろがる。やはりシェリー樽熟成か。
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第224回Connoisseures Club
お題 「ラガヴーリン」
開催日 2017年8月27日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アイララガヴーリン20079年50.4%360°
2アイララガヴーリン20088年51.3%スリーリバース
3アイララガヴーリン20078年51.6%サンシバー
4アイララガヴーリン20096年52.3%イーパワー
5アイララガヴーリン  55.9%ウィスキーエージェンシー
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ラガヴーリン」 である。

  夏はピートが似合う、そんなことを誰が言ったかは知らないが、否定は出来ないところだ。強い日差しで少しばかり疲れたあと、刺激的なピートは意外に心休まるものだ。

  さて、そんなピーティなモルトの中でも、特に人気が高いのがラガヴーリンではないだろうか。ボトラーズ物がなかなか手に入らない蒸留所なので、前回登場したのが2018年の1月、ほぼ10年ぶりということになる。

  その時の記事を読み返すと、ラガヴーリンのブランドイメージに対して出されたモルトの出来は良いか、悪いか? 結果は「悪かった」と記してある。
ラガヴーリンの期待が大きいから、結果として満足できない結果となってしまったのだろう。満を持してサーブされたモルトであったが残念であった。

  さて期待のモルト、今回はどうだったであろうか、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]戦国武将シリーズ(イーパワー) HATTORI HANZO ラガヴーリン 94/120
2007-2016 8年 50.4%
【 香り 】
トップノートは爽やかなミント、わずかにフルーティ、奥にはピートが香る。時間とともにピートが強くなってくる。

【  味  】
口に含めばすぐさま広がるピート、やや甘さを感じる。苦味を伴なうフィニッシュ。
[ NO.2 ] スリーリバース ダイナソーシリーズ ラガヴーリン バーボンホッグスヘッド
cask no.2273 38/359 2008-2016 8年 51.3%
【 香り 】
香りの立ちが遅い。しだいにフルーツが香ってくるが、基本的にドライ。注意深くすればフルーツは南国系の物だ。

【  味  】
シャープなピートの印象。味の数が少くドライと感じる。
[ NO.3 ] SANSIBAR ラガヴーリン バーボンカスク 1/323 2007-2015 8年 51.6%
【 香り 】
花の香りが立ち、幸せ気分を感じた後、強めのピートが香る。アルコール感が強い。わずかにトロピカルフルーツも香る。

【  味  】
まずはフルーツが広がるが、追って湿気た含み香も。ピートは強い。
[ NO.4 ]イーパワー ラガヴーリン バーボンカスク 2009-2015 52.3%
【 香り 】
ジャーキーな香りがまず立ち、その後ピート香が強く出てくる。しばらくグラスを回していると熟成由来の樽香を伴なったフルーツが香る。フルーツの数も多く、香りで十分楽しめるモルトだ。

【  味  】
酸味をまず感じるのみ口、すぐさまピートが口に広がる。じっくり味わっていると木香由来の熟成感に気がつく。
[ NO.5 ] ウイスキーエクスチェンジ Lg3(ラガヴーリン) 55.9%
【 香り 】
香りが弱く、ドライと感じる。アルコール感も強い。しだいに香りは開きフルーツが立ってくる、わずかにバニラ香も。

【  味  】
たいへんピートが強い、シャープな印象、アルコール感も強い。味の数は多く無い。
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第225回Connoisseures Club
お題 「ベン・ネヴィス」
開催日 2017年10月1日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ハイランドベン・ネヴィス199816年48.3%360°
2ハイランドベン・ネヴィス200113年50.3%SAKE SHOP SATO
3ハイランドベン・ネヴィス199618年52.7%ウィスキーエージェンシー
4ハイランドベン・ネヴィス199816年53.5%カスク & スティル
5ハイランドベン・ネヴィス199519年53.1%モルトマン
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ベンネビス」 である。

  マイナーな蒸留所のイメージがあるが、これで3回目の登場である。ニッカウイスキーの所有になり、そしてアサヒビールの傘下になって久しいが、知名度としては未だ低いと言わざるを得ない。

  前回までのテイスティングノートを確認すれば「タクアン」、「ひねた」、「ヌカ」とマイナスワードが多いが、今回は汚名返上なるであろうか。

  さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]イーパワー HASHIBA HIDEYOSI ベンネビス 1998-2015 48.3%
【 香り 】
フルーティーなトップノートだが、香りが弱い。わずかにスパイシー。

【  味  】
フルーティーな含み香、甘さも程よく心地よい。味の数は少なくない。
[ NO.2 ] スリーリバース バケーションウイスキー ベンネビス ホッグスヘッド
2001 13年 50.3%
【 香り 】
エレガントで繊細なフルーツ香、鮮やかでカラフル。わずかに酸味を伴なう。

【  味  】
味わいもまたフルーティだ。色彩感豊かで味の数も多い、程よい甘さ。
[ NO.3 ] ウイスキーエイジェンシー ベンネビス 1/276 1996-2015 18年 52.7%
【 香り 】
極めて上品なエステル香、奥にはウッディな香りも。しばらくすればバニラの甘い香りも立ってくる。

【  味  】
フルーティかつスパイシー、奥には樽由来の熟成香。グラスをしばらく回していれば、甘いバニラも立ってくる。
[ NO.4 ]Cask and Thistle cask no.03451 1/180 1998-2014 16年 53.5%
【 香り 】
硬い、若い、麦芽風味とマイナス要素の単語が並ぶが、しだいに若さが消えて行き、甘さが立ってくる。線の細いフルーティな香りも。

【  味  】
やはり若さやアルコール感が強く、熟成不足を感じる。しだいにトースティな印象と、いくつかのフルーツが感じられるようになる。
[ NO.5 ] モルトマン ベンネビス シェリーバット cask no.497 bottle no.544
1995-2015 19年 53.1%
【 香り 】
やや硬いが、上品なエステル香といえる。若さを感じる時も。

【  味  】
ドライで味わいが軽い。アルコール感が強い。加水でフルーティかつエステリーに変貌する、わずかにパフューミーに感じられることも。
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