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第236回Connoisseures Club
お題 「リトルミル」
開催日 2018年9月2日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ローランドリトルミル199116年50.0%ダグラスレイン
2ローランドリトルミル199022年51.8%スリーリバース
3ローランドリトルミル199220年54.9%キンコー
4ローランドリトルミル198921年47.1%ウィスキーエージェンシー
5ローランドリトルミル199020年53.6%スリーリバース
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「リトルミル」 である。

  ブラインドテイスティングの面白さを改めて実感した会であった。と言うのも、モルトの会では毎回ちょっとした余興が実施されるのだが、今回はサーブされた5本の(もちろん5本とも同じ蒸留所)地区を当てるという趣向だ。

  五択問題なのだが、なんと正解者は15人中たった2人で、正解率は1/5に満たないのである。ローランドのリトルミルなのだが、一番回答の多かったのがスペイサイド、次にハイランドであった。

  それなりの熟成を経た5本なので、ちまたで言われている、濡れたダンボールを感じる若いモルトは無かったが、蒸留所どころか地区さえも特定できないのである。

  さてローランドの個性とは何んなのであろうか、改めてブラインドテイスティングの奥深さ感じた一夜であった。

  さて今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]オールドモルトカスク リトルミル リフィルホッグスヘッド Ref3840 1/332
1991-2007 16年 50%
【 香り 】
トップノートはエレガントなフルーツ。たいへん鮮やかな香り。かすかにミントも。

【  味  】
味わいもやはり鮮やかなフルーツだ。ライトなボディで酸味を伴なう。埃っぽく感じる時も。
[ NO.2 ] ザ・ウイスキーエイジェンシー リトルミル バーボンホッグスヘッド
1990-2013 22年 51.8%
【 香り 】
まったりと香るが、たいへんエレガント。しだいにキャラメルやバニラの香りが出てくる。わずかにエステリー。

【  味  】
トースティな味わい、アルコール感は強い。わずかに麦芽風味。
[ NO.3 ] ザ・ウイスキーエイジェンシー リトルミル リフィルバット cask no.36 16/150
1992-2012 20年 54.9%
【 香り 】
トップノートはミントにハッカ。ドライではあるがフルーティに香る時も。しだいにバニラやキャラメルも感じられるようになる。
注意深くすれば樽由来のウッディな香りも。

【  味  】
口に含めば、まず若いと感じる。モルティでドライ。味の数も少ない。
[ NO.4 ]ザ・ウイスキーエイジェンシー/スリーリバース リトルミル シェリー 1/264
1989-2011 21年 47.1%
【 香り 】
シェリー樽とバーボン樽、両方の個性が香る。わずかにエステリー。注意深くすればトースティな香りも。

【  味  】
たいへんフルーティだが、ウッディな樽の個性も味わえる、深みのある味わい。わずかに麦芽風味。
[ NO.5 ] ザ・ウイスキーエイジェンシー リトルミル シェリーバット 1/399
1990-2010 20年 53.6%
【 香り 】
赤ワイン樽を思わせる香り、エステリーでトースティ。深い香りだが、香りの数は多く無い。

【  味  】
エステリーかつトーステイな印象は変わらない。さらにフルーティで樽由来のウッディな含み香り。香りとはうって変わって、複雑な味わいだ。
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第237回Connoisseures Club
お題 「グレンアラヒ」
開催日 2018年9月23日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドグレンアラヒ199322年51.8%360°
2スペイサイドグレンアラヒ199520年52.3%リキッドサン
3スペイサイドグレンアラヒ20116年52.6%ダンカンテイラー
4スペイサイドグレンアラヒ199621年54.8%シグナトリー
5スペイサイドグレンアラヒ199519年56.7%ハートブラザース
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「グレンアラヒー」 である。

  20年近く会をやっていて、初登場の蒸留所だ。そのくらい、市場に出回ることの少ないモルトといえる。
  ハウススタイルはどうなんだ、と問われてもなかなか応えられない事からも、テイスティング回数が少なく、希少なモルトの証ではないだろうか。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]イーパワー・KATO KIYOMASA グレンアラヒー 1993-2015 1/200 22年 51.8%
【 香り 】
トップノートはミント。フルーツの華やかさは感じるが、香りは軽い。程よい酸味。

【  味  】
フルーティで鮮やか、フルーツの数も多い。加水で旨みが強くなる。
[ NO.2 ] リキュッドサン グレンアラヒー バーボン 1995-2015 20年 52.3%
【 香り 】
たいへん軽い香り、グラスを回しながら香りを探さないといけない。しだいに上品なフルーツが感じられるようになる。わずかにトースティ。

【  味  】
トースティな味わい、甘みと酸味が程よく広がる。加水でフルーティに、わずかにタクアンも感じられる。
[ NO.3 ] ダンカンテイラー グレンアラヒー cask no.900013 135/147 2011-2017 6年 52.6%
【 香り 】
若い香りだ、まったりと纏わり付く麦芽風味。

【  味  】
ニューポットに近い味わい、たいへんモルティ。加水しても変化は無い。
[ NO.4 ]シグナトリー グレンアラヒー ホッグスヘッド cask no.5249+5250 356/499
1996-2018 21年 54.8%
【 香り 】
トップノートはミント、たいへん色鮮やか、ただし香りは弱い。しばらくすればエレガントなフルーツが出てくる。さらに時が経てば樽由来のウッディな香りが立ってくる。

【  味  】
基本的にドライであるが、わずかにフルーティ。加水すればマスキングされていた樽の個性が感じられる。
[ NO.5 ] ハートブラザーズ グレンアラヒー 1995-2015 19年 56.7%
【 香り 】
トースティかつエステリー。ただし香りの数は多く無い。

【  味  】
湿気た含み香。きわめてトースティ、シェリー樽の個性か。
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第238回Connoisseures Club
お題 「オーヘントッシャン」
開催日 2018年10月28日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ローランドオーヘントッシャン 24年41.1%ケイデンヘッズ
2ローランドオーヘントッシャン199123年51.3%ブラッカダー
3ローランドオーヘントッシャン199716年53.5%キングスバリー
4ローランドオーヘントッシャン199816年60.5%G & C
5ローランドオーヘントッシャン199125年50.9%カーンモア
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「オーヘントッシャン」 である。

  オーヘントッシャンはローランドのグラスゴー近くに位置し、街に近い蒸留所である。三回蒸留をしていることで有名だが、ハウススタイル自体は個性が強いとは言い難い。

  比較的ドライなタイプのモルトが多いように記憶しているが、今回の5本はどうであろうか。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]ケイデンヘッド オーヘントッシャン 24年 41.4%
【 香り 】
極めてフルーティで色鮮やか、ミントのスパイスも。しだいにウッディな樽香が立ってくる。バニラやキャラメルの香りも。複雑な香りで長熟を意識する。

【  味  】
優しい甘さを感じる、複雑な旨み成分も。ウッディな含み香が素晴らしい。
[ NO.2 ] ブラッカダー オーヘントッシャン 24/144 cask no.3061 1991-2014 23年 51.3%
【 香り 】
やや暗めのフルーツ香。深く、どっしりした印象、わずかにキャラメル香も。香りの数は多い。

【  味  】
まず甘さを意識するが、ドライとも感じる。樽由来のウッディな味わい、旨み成分も多い。加水でウッディな印象は強くなる。
[ NO.3 ] キングスバリー オーヘントッシャン ホッグスヘッド cask no.10370 1997 16年 52.6%
【 香り 】
青空のような、鮮やかなフルーツ香。たいへん爽やかで、白ワインの香りも感じられる。

【  味  】
旨みを伴なうフルーツの味わい。奥にはウッディな樽由来の個性も、たいへん上質な樽である。
[ NO.4 ]エイコーン ザ・パールス オーヘントッシャン cask no.102354 204/283
1998-2014 60.5%
【 香り 】
上質で様々なフルーツがバランスよく香ってくる。程よい酸味と甘さを感じる。

【  味  】
鮮やかで爽やかなフルーツの味わい、酸味を伴なう。しばらくすればウッディな樽を味わうことができる。
[ NO.5 ] カーンモア セレブレーションカスク オーヘントッシャン シェリーホッグスヘッド
cask no.2953 168/2151991-2016 50.9%
【 香り 】
嫌味のないシェリー樽の個性、もちろん焦げたゴムの香りは無い。熟成や深みを感じる。フルーツ香もたいへん素晴らしい物だ。

【  味  】
嫌味のないシェリー樽の個性、もちろん焦げたゴムの香りは無い。熟成や深みを感じる。フルーツ香もたいへん素晴らしい物だ。
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第239回Connoisseures Club
お題 「アードベック」
開催日 2018年11月25日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アイラアードベック199111年57.4%ケイデンヘッズ
2アイラアードベック199311年57.5%エイカーダイク
3アイラアードベック199016年58.6%M & H
4アイラアードベック  58.9%オフィシャル
5アイラアードベック No.33.13420078年60.9%ソサエティ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「アードベッグ」 である。

  アードベッグといえば、アイラモルトの中でもピートを強く炊いていることで有名な蒸留所だ。
  そんな前知識もブラインドテイスティングをすれば、まったく役にも立たなくなる。意外にもフルーティな香りが強く立ち、ピートは遅れてやってくるのだ。 さすがに口に含んでみればアイラモルトであることは疑いようが無いが、アードベッグを特定するのは難しいことであった。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]ケイデンヘッド アードベッグ バーボンホッグスヘッド 1993-2005 11年 57.4%
【 香り 】
極めて鮮やかな香り、エステリーでエレガントなフルーツが立つ。しばらくするとピート香が強くなってくる、キャラメル風味も。

【  味  】
南国系のフルーツを感じた後、すぐさま中程度のピートが広がる。
[ NO.2 ] アールダイク アードベッグ 1993-2004 57.5%
【 香り 】
たいへんエレガントな香り、甘いフルーツが立ってくる。しばらくするとピートが香るようになる。

【  味  】
濃いフルーツ、程よい甘さ。追って中程度のピートが広がる、ややドライと感じる時もある。
[ NO.3 ] スリーリバース テイストスティルセレクション アードベッグ cask no.2900 1/271
1990-2006 58.6%
【 香り 】
エレガントでエステリー、たいへん高貴な香り。香りの数は多い。わずかなピート香。

【  味  】
エレガントな南国フルーツの含み香。すぐさまピートが広がる、強いフルーツは一瞬ピートをもマスキングするようだ。
[ NO.4 ]オフィシャル・スーパーノバ アードベッグ 58.9%
【 香り 】
高貴なフルーツ香が立つ、エステリーで甘い。しばらくグラスを回していると、焦がした砂糖の香りも。キャラメルとバニラの香りはバーボン樽由来か。

【  味  】
極めてフルーティ、しかしピートも強い。程よく酸味がバランスする。若さを感じる時もある、わずかなシェリー樽の味わい。
[ NO.5 ] SMWS 33.134 アードベッグ EX-シェリーバット 8年 60.9%
【 香り 】
トースティなトップノート。わずかにイオウの香りも、シェリー樽熟成と思われる。

【  味  】
トースティな印象は変わらない、程よい酸味を伴なう。すぐにピートが広がる。
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第240回Connoisseures Club
お題 「コニサーズクラブ20周年」
開催日 2018年12月23日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ハイランドグレンモーレンジ198010年55.6%オフィシャル
2スペイサイドグレンリベット197439年55.6%キンコー
3ローランドリンリスゴー198225年59.2%シグナトリー
4ジャパニーズ山崎 No.119.2197924年57.4%ソサエティ
5スペイサイドグレンフォークラス No.1.106197033年53.5%ソサエティ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「モルト会20周年」 である。

  早いもので当会も始まって20年が経つ、100回記念、10周年記念、200回記念の節目、節目には飛び切りのモルトが出された。
   前回までは同じ蒸留所で揃えられていたが、今回はモルト会メンバーの中でも精鋭5人による取っておきの1本という趣向である。
   当然、飛び切りのモルトと予測されるので、インフルエンザの流行るこの季節、絶対に風邪を引かない覚悟で望んだのは言うまでも無い。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]グレンモーレンジ オフィシャル 1980-1991 10年 55.6%
【 香り 】
細身でエレガントなフルーツ。しばらくグラスを回していると熟成感が立ってくる、さらには上品なエステリーも。上質な樽の香りを基本にバニラやナッツも出てくる。

【  味  】
フルーティな中にウッディな深みが広がる。加水しても印象が弱くなる事は無い。
[ NO.2 ] グレンリベット スリーリバーズ 70/120 1974 39年 55.6%
【 香り 】
たいへんエレガントフルーツ、程よい酸味と相まって素晴らしい香りだ。奥には高貴な花の香りも。

【  味  】
極彩色、極めてフルーティ、味の数は多くたいへん華やか。加水すればフルーツが口の中を舞う。
[ NO.3 ] ラ・メゾンドウイスキー リンリスゴー ワイン・トリーテッドバット cask no.2001
293/388 1982-2008 25年 59.2%
【 香り 】
エステリーでたいへんフルーティ、高貴なブーケの香りも見え隠れする。

【  味  】
アルコール感が強く、ドライでありながらフルーティである。しだいに濃くエステリーな含み香になってくる、旨み成分も強い。加水すれば樽由来のウッディな味わいも。
[ NO.4 ]SMWS 119.2 山崎 1979-2003 24年 57.4%
【 香り 】
高級なセメダイン。繊細かつ深みのある香り。上質な甘い香りも、複雑で香りの数は多い。

【  味  】
やはり上質なセメダイン。味の数は思ったほどでは無い。
[ NO.5 ] SMWS 1.106 グレンファークラス 1970-2004 33年 53.5%
【 香り 】
赤い色に驚かされる。トップノートは焦げたゴム、紹興酒の香りも。エステリーがベースにあり、シェリーの嫌味は多少マスキングされる。

【  味  】
紹興酒の味わいはあるが、エステリーでフルーティ、時に薬草の風味も。熟成由来と思われる渋みが心地よい。
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